食欲よりも妄想の秋

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ちょっと悲しいんだけど めげずに、なーなーと肩を揺すれば‥‥うわぁ、めっちゃ冷めた目 「うざい、キモい、土に還れ。お前の頭にウジが沸いている。俺に寄るな、変態菌がうつる。救いようがねェとはひそかに思っていたが、ここまでイカレているとはな。少しは言葉を発する前に考えてから口にしやがれ!お前の品格を疑う」 うっ、冬也久々の長セリフ それが俺に対する罵声なんて‥‥ でも、へこたれないもん 「フンッ、好きな子の事考えて何が悪いんだよ。むしろ、ちょ~~健全!俺から見たら冬也の方が不憫だね。」 「はぁ、どうでもいい。とにかく口より手を動かせ」 「うっせー!やってるだろ」 冬也は分かってね~な~ 好きな子の乱れる姿を想像して何が悪いんだよ 俺が突き上げるたび、感じ過ぎて出す色っぽい声とか、白い肌に伝う汗の雫、イヤイヤと言いながらも俺の背中に爪を立てて縋り付く春日。 すぐにでも襲いたいのに、そこをグッと我慢してこうやって妄想してるっていうのに。
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