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眠ィ~
朝起きても気分は最悪。その上寝不足がプラスされた状態
だからといって学校を休むわけもいかず、しぶしぶ登校
案の定、朝一から
「春日ちゃ~~ん!おはよー」
馬鹿でかい挨拶と共に背中側から回される腕に抱き着かれる
「朝からうるせぇ、触るな」
ギロッと後ろにいる佐久間を睨む
「‥えっと‥‥春日ちゃん、なんか怒ってる?」
いつもより低いトーンの声や素っ気ない態度
毎日同じような行動を繰り返してれば、俺がどういった反応が返ってくるか分かるだろう
佐久間は直ぐさま俺の様子が違う事を感じ取ったらしい
「‥怒ってねぇ、もういいだろうが」
こいつが近くにいると駄目だ
嫌な事を言って、あたってしまいそうになる
そして自己嫌悪に陥る自分も嫌だ
佐久間の腕を払い逃げるように教室から出た
なのに
「春日ぁ、待って!」
「~っ!ついてくんな」
追ってくる佐久間
自然と足の速度が早くなりいつの間にか駆け出していた
分が悪ィ
運動神経が良いのに加え、足のリーチも奴が上
敢なく捕らえる
腕が掴まれたかと思ったら先程と同じように、背中側から覆いかぶされ抱きしめられた
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