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「離せっ!!」
「やだっ!何怒ってるか教えてくれるまで離さない」
さらに力を込めてくる
「このっ、やめろって~」
誰が来るとも分からない廊下の真ん中で、男に抱き着かれているこの状況に焦る
ただ、俺だけが‥‥
「もしかして、これが俗に言う倦怠期ってやつ?こんなに愛し合ってる俺達にも遂にきちゃったかぁ」
佐久間の言葉を聞いて堪えていた、たかが外れた
「‥に‥が、なにが愛し合ってるだ、だぁーー!そんな事言ってる割には‥‥楽しそ~に綺麗なお姉さんとデートしてただろーが!俺の事はほっといてそのお姉さんと、よろしくやってろ!もー離せ!」
ギリギリと佐久間の腕に力を込める
するとフッと拘束が緩んだのを感じた
離して貰えると思いきや
ぐるりと体を回転させられ、真っ正面からギューっと音がするぐらいにハグ
「ちょ、待て!話し聞いてなかったのか、このやろ~」
「バッチリ、しっかり、はっきりと聞いた!も~~すっげー嬉しんだけど!うわぁヤバい、顔がニヤける」
「さ、佐久間ぁ~!苦しいって。離せって言ったんだ、俺は!お前何言って~~!?」
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