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何でそーなる!
「そんな質問却下だ!とにかくどけっ」
「嫌だも~~ん、答えてくれるまで離さないもんね~~!ほら早く言わないと誰か来ちゃうかもよ」
くそ~、こいつッ
かなり前から気付いていた。でも、認めたくはなかった
答えなんて‥‥‥‥
とっくに出ているっつーの!
「お前の事…….嫌いじゃねェよ」
「!!!!!!!えっ?えぇ!?マジ!
嫌いじゃないって事は、好きって事だよね。そうだよね!うわわわわ、ヤバイ!嬉しい過ぎて、興奮してきた!」
げっ、骨折れるって!
それほどの力を込め抱き着く佐久間
「ちょ、痛てぇ~って。この馬鹿力!」
「俺も、俺も春日が好きだよ」
あ~~も~~~
心底嬉しそうな面しやがって
くそっ、俺の負けだ!完敗だ!ちくしょ~~
佐久間の笑顔を見れば心臓が痛いくらい激しく高鳴るこの気持ち
密着した所から伝わる心地良い体温
素直になればこんなにも簡単な事
いつの間にかこいつの存在がデカくなっていた
ハズい‥‥けど
俺は一つ深呼吸をし
「佐久間、俺も好きだ」
想いを伝えた
真顔だった佐久間が徐々に口も目も大きく開き
うわ!すっげー驚いた顔
それがすぐに泣きそうにも嬉しいそうにも見える表情に変化する
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