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背中に回された腕がギュッと力強くなり、俺は佐久間の胸に身を預けるほど密着する
「好きだから色々しちゃいたいのは山々なんだけど、無理矢理っつーのは俺もヤダし。やっぱ愛があってこそでしょ!だから嫌がる事はしないから、安心して。好きだよ、旭」
耳元から聞こえる優しい声
佐久間の体温と一緒にじんわりと胸が温かくなる
そんな事言われたら俺‥‥
少し身体を離し佐久間の顔を見上げれば、視線が絡み合った
照れもあって中々顔が見れなかったが佐久間の気持ちが嬉しく真っ直ぐに見つめる
「‥な、夏‥‥ありがとう‥」
自然と笑みを零してた
?
??
ん??
なんか固いモノが当たってるんすけど‥‥
「おい、お前‥まさか‥‥」
視線を下げて見れば
ななななななな!!!!
「えへっ!旭の悩殺ラブリースマイルに俺の息子さん、元気マンマン!やっぱ我慢は体に毒だね。そーゆー訳で、ごめんヤラセてね」
そう言いながら、身を隠していたタオルケットを剥がし身体をまさぐりながら押し倒してきた
「っっっざけんな、この変態がぁぁぁぁぁぁ」
平穏はさらに遥か遠く
いや、もうこないのかもしれない
窓の外ではチラチラと白い雪が舞い降りる
ひとつ季節が終わりまた始まる
それは巡る廻る
春夏秋冬
「いっぺん死んできやがれ、脳みそ空っぽ変態生物が!」
「ぐほっ」
そう、これが俺の日常
この特別でもない日常がずっと続いて欲しいと願う
変態にはぜって~~言ってやらねーけど
完
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