-4:散る!

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    「だからどうしてもつけたかったの。  女の子だったら京香とか、京子とか、色々考えてたんだけど男の子だったし。    京介とか、京一とかどうかしらって」   「そうだな、京、いい――」   「おー、いい名前だな」   「名前が決まったならさっそく、色んなところに知らせないとだな」      彼の言葉を遮るように、お義父さんと奈月のおじさまが言う。    寝てばかっりの子を見てるのが飽きたからだと思うけど、いきなり会話に混じらないでほしいわ。     「とりあえずは石動の家と奈月の家、後は穂村と御堂に一応は伝えんとまずいか」   「穂村はともかく、御堂はどうしようか」   「言わない訳にはいかないだろう。  次の石動になるかも知れない子どもだからな」   「それはそれは。  いまから面倒事の臭いがするな」      お義父さんとおじさまはまだ決定じゃないってのに、あーでもないこーでもない言いながら部屋を出て行ってしまう。    ……まぁ、京、も素敵だからいいけど。      それにしても、次の石動、か。  この子に大きな重荷を背負わせちゃうってことなのよね。  
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