-4:散る!

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     そろそろ眠たくなってきた。  赤ちゃんもぐっすり眠ってるし、みんなが来る前にお乳をあげたばかりだから少しは眠れると思う。      だけどその前にと、彼に言う。     「落ち着いたら、全部、あたしに話してね。    魔法使いのこと、  あなたの家のこと、  それから……あなたのこと。    知らないで何かに巻き込まれるのはもう嫌だから。知らないで、後悔はしたくないの」   「ああ。  俺に答えられることなら、なんでも話そう」      あたしの頭を撫でる彼の手の気持ちよさに目を閉じると、ぐんぐんと眠くなる。      そう、あたしは知らなきゃいけないことが多すぎる。    暫くは赤ちゃんにかかりきりになるかもだけど、それでも自由になる時間はあるはずだから。      幹さんについて、またひとつ謎が増えたんだったわ。    これも聞いておかないと……。     「目が覚めるまで、俺はここにいよう。  だからゆっくりと――……」        (05 桜舞う日の、・終)  
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