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「いや、でもだね」
男の子の言葉に素直に頷こうとしないで、本屋のおじさんは困ったようにその男の子の顔を見ている。
「俺が責任持つ。
それにこれぐらいの幼い子は、より強い魔法に興味を持つ年頃なんだと思うし」
君が責任を持ってくれるなら。
おじさんはそう言って、渋々とだけど棚から本を取り出してくれた。
その事には感謝するわ。
でもね、幼い子ってどういう意味よ。
確かに同じクラスのコに比べれば背は低いし、幼く見えるけど。
「俺が買って彼女に貸す、それならこの店には迷惑はかけない」
男の子はそう言って数冊の分厚い本と、薄っぺらい絵本みたいな本のお金を払うと、あたしが叩きつけたお金を私に差し出す。
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