第1章

5/6

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 物凄い沈黙が俺の部屋に満ちる。 あの後目を覚ますと、腕を組んで佇む萌が目の前にいた。超怖ぇ。 そして今、俺は萌の前に正座している。 「……何で電話に出ないの」 永い沈黙の後、萌が口を開いた。 「いや…出る前にキレっちゃったから…」 嘘は言ってない。出るか出ないか迷ってたけど。 「すごく待ったけど出なかった!」 「す、すいません…!」 よっぽど不満だったのか、萌の不満は止まらない。 段々関係のない話に脱線して行く。 「あの時だって、この時だって……!!」 こうなると萌はすごく長い。    危険だが、何とかせねば貴重な休日が終わってしまう!! 「……あ、あの~…」 「なに!!」 「す。すいません!!…あの、なんか用事があったのでは…?」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加