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「――こんなにもキメラを作りやがって…」
「これで終わるわけ……ないよね……」
エイザとイルは部屋を出ていった。
最終的に行きついた場所は広いドームのような場所だった。
「――ここで最後だな……」
「!?エイザ!あそこ!!」
イルが指を差した場所には一人の男が立っていた。
「――やっぱりお前だったか!リエンズ」
「やっぱりその程度のキメラだと簡単に倒されちゃうみたいだね。じゃあこいつらだったらどうかな?」
リエンズがそう言うと奥から大きなキメラが出てきた。顔はライオン、背には鴉の羽、魚の尾をしていた。
そう。あの時エイザ達と闘ったキメラと同じタイプのキメラだった。
「――行け!」
二体のキメラがエイザ達に向かって行った。
エイザ達は短剣を構えて、それを避けようとした。だがその瞬間、キメラは鴉の羽をエイザ達に発射させた。それによりエイザ達は壁に張りつけられたような状態になった。
「くっ!」
「――さぁ。僕の可愛いキメラ。そいつらの首を引き裂け!!」
キメラはリエンズの命令に従い、エイザとイルの首を爪で引き裂いた。
「「がっ…!!?」」
2人はその場に血を流しながら崩れていった。それを見たリエンズはあざ笑うように2人に言った。
「――僕のキメラに勝てるわけないじゃん」
リエンズが帰ろうとした瞬間、後ろから声が聞こえた。
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