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ある2人組が【イバリア】の町にやってきた。
「ここがイバリアか~!!」
「おい!あんまはしゃぐなよ?」
「大丈夫だって!!」
それでもなおもテンションが上がっている少年を見てため息をついた。
本当にこいつは分かってるのか…?
「ねぇ?今回はこの町で何するの?エイザ?」
彼の名前はエイザと言う。エイザは綺麗な黄緑色の短髪に赤色の瞳をしており、赤い首輪をしている。
「――今回も前と同じで禁忌の者、【キメラ】を退治すんだよ!!分かったか?イル?」
もう一人の少年の名前はイル。金色の短髪に澄んだ青色をした瞳をしている。
「とにかく情報を集めるぞ!!」
そう言うとエイザとイルは酒場に入って行った。
中には明らかにガラの悪そうな奴らがいた。全員がエイザとイルの方を見ていた。
エイザはマスターの所に行き言った。
「――ここらにキメラがいるって聞いたんだけど何処にいるか分かる?」
その言葉を聞いた瞬間全員がエイザとイルを見る視線が強まった。
すると、その中の一人の男がエイザの近くに歩み寄った。
「お前みたいなヒョロヒョロで弱そうな奴にキメラを倒せんのかよ?ましてやキメラ抹殺の組織にも入ってない奴が何言ってんだよ!?」
「――で、知ってんのか?」
エイザが男を無視すると男はエイザに向かって叫んだ。
「無視すんじゃねぇよ!!!」
男はエイザに向かって拳を振り下ろした。
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