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バタン!
「はぁ、はぁ、ったく、疲れたな…」
「ほんとよ。何で私まで…」
駆け込んだ梨花のマンション。
見た感じ綺麗だが、2DKといったぐらいの間取りのようだ。
俺は、リビングにあるソファーに座って部屋を見回した。
キチンと整理整頓された部屋。家具は白で統一されていて、不思議な生活感を感じる。
「とりあえず、茶出せや」
「ってか、なんで勝手に上がり込んでるのよ?」
後ろから、嫌そうな顔をした梨花が現れた。
「んな事はどうても良いから、茶出せ」
「なんで私が…」
「じゃぁわかったよ、麦茶で良いから」
「あんま変わらないじゃない…」
と、グチグチ言いながらも、梨花は渋々麦茶を出してくれた。
「おい、お前ここで一人暮らしか?」
見たところ、他に人がいる形跡が無い。
「うん、ここ叔父さんの所有するマンションだからさ」
おぉ、金持ちか。
こりゃ良いカモだな。
「あ、でも私ん家は金持ちじゃないから」
あ、そーっすか。
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