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「なぁ、…お前名前変えた方いいんじゃねーか?」
そう、それは俺自身もかなり気にしていたことである。
「DJは良かったよ、けれどもDJタメイチロウはないよ。」
そう、俺の名前は板東タメイチロウ。
言いたくなかったが、板東タメイチロウ。
もう一度言う。
板東タメイチロウ。
泣けてくる。
「観客が"タメイチロォー!"って叫んでんのは面白かったけどよ、俺のライバートライバルには、もっと合う名前の方がいいと思うんだよ。」
「…何がいいっすかね??」
正直、センスのない俺は名前なんて考えつかない。
「俺が決めていいわけ??」
俺は頷く。
この人のセンスは飛び抜けてクールだ。
「じゃあ、こういうのはどうだ?」
「どうぞ!、なんでもいいっすよ。」
「よし、それじゃお前は、…DJタメゴロウだ!!」
「はい!!……って、なんすかそれ!?、もっとカッコわるくなってるじゃないすか!、ライバートライバルはそれでいいんすか??」
「…フフフッ。」
ライバーさんは鼻で笑う。
「冗談だよ。」
「そりゃそうっすよ!、…で??」
期待を込めて俺は聞く。
「DJバズーって言うのはどうだ??」
「DJバズー…。」
俺は心の中で何度か復唱する。
カッコ良い!!!
俺はすぐさまその名前が気に入り、次のイベントからDJバズーと名乗り、私生活においても、その名前を起用した。
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