第四章

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ソファーに座りコーヒーを飲んでいるといきなりドカッと隣に男が座り私の肩に手を回してきた。 「これはこれは美しいお嬢さんだ。よかったら今晩一緒にどうだい?」 私は目を合わせる事もなくそのまま答えた。 「お暇そうね…。ゲイン…。腰に下げてるリボルバーが泣いてるわよ」 この人はゲイン。リボルバー使いとして有名な腕利きの用心棒の一人だ。 ゲインは髪をかきあげて苦笑いした。 「はははっ。さすがスナイパーウルフだな…。こいつは手厳しいな。」 「また女を口説いてるのか…若いのぅ…ゲイン…」 そう言いながら年老いた男がやってきた。 「お嬢ちゃん…前いいかの?」 そう言うと男は向かいのソファーに腰かけた。
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