第四章

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私は雪の中を掘り進み移動した…。 相変わらずマシンガンの威嚇射撃が来るが相手には捨てた服しか見えてないようだ。 私はそこから少し離れた場所から雪の中から狙い続ける…。 少しでも雪からはみ出れば感づかれてしまう…。 吹雪の中…私の全神経は足音に絞られた…。 微かに聞こえる足音…。 段々と近づいてくる…。 常人では絶対に分からない微かな音…振動…。 これが私の能力 「絶対集中力」 5年前に遺伝子操作で身についた力だ…。 銃の照準方向に足音が合った…。 迷わず引き金を引く…。 「ぐぅ!!」 女の声が聞こえた…。 致命傷にはならなかったがサブマシンガンを持った女兵士の肩口に命中した。 スナイパーの男が走ってくる。 「シーラ姐さん!」 私は起き上がり木の陰に隠れた…。 この声…。あの子だったのね。 さすがね…。
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