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少女は手に持っていた武器を投げていた…。
あの刃が逆に向いている見たこともない武器を3つ同時に投げていた…。
訳が分からない…。
訳が分からないまま3人が死んだ…。
「うわぁぁぁぁぁ!」
完全にパニックになっていた…。
皆、死を確信していたんだろう…。中には涙を流し脅えながら銃を構えた者もいた…。
また3人の首が落ちた…。
ブーメランのように跳ね返ってきたのだ…。
僕はただうずくまって脅える事しか出来なかった…。ひたすら死を恐れた…。
キンッ!
あまりの出来事に目を疑った…。戻ってきた武器が接触し跳ねて3人の頭に…
スーッ…ボトッ
3人の顔が縦に真っ二つに割れている…。
色々なモノが落ちている…。
なんなんだ…。夢なら醒めてくれ…。
「ルリ…母さん…ゴメン…僕の分まで幸せになってね…」
僕は限界だった…。
そういえば隊長が言っていたなぁ…
8000人がやられた話…
今なら分かる…。
あれは本当だったのだと…
妹に貰ったペンダントを強く握りながら僕は死を受け入れた…。
少女が歩いてくる音が聞こえる…。
顔を上げると少女を近くで見ることが出来た。
なんて美しいのだろう…。
神々しい雰囲気に、自然と僕の恐怖は消えていた…。
僕は…ペンダントを握りしめ……ゆっくりと目を閉じた……
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