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桜が散り始める
そろそろ桜の季節も終わりか…
俺は春を名残惜しむかのようにヒラヒラと散る花びらの中に立っていた
緩やかな風が吹きヒラヒラと散る花びらが宙を舞った
その一瞬淡いピンクのワンピースを着た女性が見えた
俺は目を擦りもう一度その女性を見た
けれど…
女性の姿はなかった
周りを見渡したがその女性は見当たらない
俺は不思議に思いながら一度家へ帰った
そして、次の日もぉ一度その場所へ向かった
あの日と同じように散る桜を眺めていた
そして、また緩やかな風が吹いた
その瞬間俺は昨日のことが頭をよぎり辺りを見渡した
が…
昨日の女性の姿はなかった
俺は思った
あの淡いピンクのワンピースを着た女性は桜の妖精の化身なのではないかと…
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