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まだ太陽が顔を覗かせたばかりの静まりかえったある部屋の中
ひとりの少年がベッドの上で布団を勢いよく捲り上げながら目覚めた
「はぁ…はぁ…夢…か?」
くそ、最悪の目覚めだ…今日は厄日だな
俺の名前は佐藤 流、流れると書いてルイと読む
高校三年の普通の学生だ
時計を見てみるとまだ6時にもなっていない…嫌な汗かいたからシャワーでも浴びてくるか
俺はベッドから降りて着替えとタオルを持って部屋を出た
家は二階建ての一軒家になってるがあいにく俺しか住んでいなくてな、何をするにも遠慮はいらないんだ
洗面所で服を脱ぎ風呂場への扉を開いて中に入った
冷たい水が流れだす…本当に冷たい
温かくなったところで汗を流しながら今日の予定を思い出す
確か…今日は入学式だったな
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