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ゆかりは元気で明るくて勉強も出来る俺の幼なじみ。
生まれた時、病室のベッドが隣だった時から二人の付き合いが始まった。
ゆかりは運動も出来るし、何でも出来る奴だった。
顔も…なかなかイケてる方だと評判。
小さい頃から何度もゆかりが告白されるのを見てきた。
その度になぜか心に重い物がのしかかった。
でもゆかりは決して付き合うのを認めはしなかった。
理由を聞くと…
「小さい時からね、この人って決めてる人が居るの。だからその人に告白されるまで待つの。」
「…わざわざ待つの?」
「そうだよ。ゆかりが告白して今の関係が崩れるのが嫌だからね。」
「そうなのか…。」
ゆかりは弱虫だった。
自分の気持ちを素直に表現しようとしない子…。
そんなゆかりは俺の初恋の相手だった…。
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