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「何が…」
「お前さ、いつも部室にゆかりちゃんが居る時は普通の外野からの牽制力なんだけどよ、
ゆかりちゃんがグランドに出た瞬間……
お前は変わる。本物の神川翔太に。」
「なんだよそれ。偶然だろ。」
「……だと良いな。」
翼は微笑んで俺を見ていた。
そして俺の家に着く。
「じゃあな…。」
「あぁ。」
それだけを交わして俺は家の中に入った。
だけど……なんだ?
あの翼の自信の無さ。
あんな翼見るの初めてのような気がする…。
嫌な予感が頭をよぎる。
その日の晩飯は手に付かずに眠る事にした。
ベッドの中で
翼の事…
甲子園の事…
そして
ゆかりの事…
全てが俺の頭の中でぐるぐる回る。
そして俺は気付いて窓の外を見ると町は朝だった。
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