19人が本棚に入れています
本棚に追加
それからの私は二週間に一度通院する事になった。私は分厚い薬の本を書い、自分がどんな薬を飲んでいるか調べたりした。少しでも自分の病気を知っておきたくて。。。鬱病、パニック障害、不眠症、摂食障害などの本も読みあさった。
だけど、どれを見ても家族の理解、助けが必要だと書いてある。母子家庭の私に頼る家族はいない…。自分で何とかしなきゃ。
その頃、私の家には時計が一つもなかった。何故かわからないけれど、時間が気になって四六時中時計ばかり見て何も出来ない…ただ時間だけが過ぎるのに耐えられなくなってすべての時計の電池を抜き片付けた。 唯一時間を知るのは携帯を開いた時だけだった。 その事を病院で話すと、また病名が増えた❗『脅迫観念』それも病気なの⁉
今迄、問診だけだったのに、その日「一応、血液検査をしておこうか」と言われ、私はためらった…
「なんで?」と私が尋ねると「薬の副作用で肝臓や腎臓に影響が出ないか、データが欲しいからね」
「どうしても?」
「どうしても」
私は怖ず怖ずと服の袖を捲くった。
最初のコメントを投稿しよう!