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はっ。
違う、違う。
ボクはここから逃げないとつつ!
手を差し出され、ボクはその手を掴んで立ち上がった。
『大丈夫です。』
「ですが…。」
あぁ、もぅ。
大丈夫って言ってるだろう?
分かんないかな?
『だから、大丈夫です。失礼します。』
がしっ。
はいぃ?
「ですが…。」
まだ、ひきさがってくるのかっっ!
邪魔くさいっっ!
その騒ぎを聞きつけたのか姉さんがボクに向かってきた。
ヤバいっっ!
「鈴鹿っっ!アンタ、逃げようとしたでしょ?」
ぎゃぁっっ!
般若のような顔があるよっっ!
ボクはブルブルと震えた。
「…あの。」
美形が口を挟む。
だけど、コッチは取り込み中だから後の方がいいよ…。
「あらっ。」
えっ?!
姉さんの顔が般若から一転したんですけど?この人、まさか…!?
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