壊す、壊れる、壊される

4/6
前へ
/21ページ
次へ
僕は欠伸を一つ溢して、 重たい瞼を擦りながら眺めていた 重たい瞼を擦りながら感じていた 君がいないスペース 君が残した温もり 今ここに君が居てくれたら、 怖い夢を見たよ、 って言って 君の細い細い身体を、ぎゅっ て出来るのに まるで今までの幸せな記憶の方が 夢だった様な、幻だった様な、 そんな呆気なさだけがぐるぐると廻る 顎を伝ってシーツに塩水が落ちる ここにいない君に、願う 忘れないで 忘れないで 僕の事を嫌いになっても、 僕の事を(想いを)、忘れないで  
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加