壊れた喉で綴った歌は、 やはり腐りかけでした

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視界に入り込んだのは、赤。 普段は安らげる心地好い空間 でも今此処で感じるのは、肌にまとわりつく針で突き刺されているような熱 鼻腔をつく鉄と髪が焦げる臭い そして、赤。 赤、緋、朱、 歩いて歩いて、走って走って、 歩いて歩いて歩いて歩いて、 走って走って走って走って、 泣きじゃくりながら足を進めても、目に映る景色は変わらない。 赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤緋緋緋緋緋緋緋緋緋緋緋緋緋緋朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱朱! ああ、頭がどうにかなってしまいそう! 神様はいつだって残酷で滑稽ね? 誰かの言葉がリピートされる 人はどうあがいても、そこにある事実を否定するだけの力を得ることは出来ない。 なら、もういいんじゃないか? 私は全てを捨て去って、 私は全てを受け入れた。 「、あーあ」 さぁ、この最高にイカレタ最低の世界に終止符を!
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