壊れた喉で綴った歌は、 やはり腐りかけでした

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もっともっと伝えたいんだよ、 もっともっと抱きしめたいんだよ。 抑えられない君への愛情が、ぼくの中にはあるんだよ、だから いつだって君に触れていたいし、 いつだって君の声が聞きたいし、 いつだって君には笑顔でいてほしい。 この気持ちを君が知ったら何て言うかな? 困るかな? 怒るかな? 悲しむかな? でも、君はその内のどれでもなく、 泣きながらも、笑ってぼくを受け入れた。 幸せ過ぎて、たまにこれはぼくの夢の中なのか、なんて思ってしまうけど、その度に君は笑ってぼくを抱き締めてくれる。 嗚呼、嗚呼。 ぼくはいつだって君に貰ってばかりだから、今日はぼくが届けたいんだ。 散々練習した言葉と、小さな指輪を持って、ガーデニアの胸飾りをつけて君の元へ。 さぁ、勝負だ。 ぼくの話を聴いてくれるかい? ぼくは君を、  
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