212人が本棚に入れています
本棚に追加
のどか「あ、あのーー」
四人がそんなやり取りをしていると、今にも消えそうなくらいか細い声でのどかが話しかけてきた。
もちろん、その後ろには毎度のごとくハルナと夕映の姿もあった。
のどか「こんにちはー、ネギ先生ー‥」
どうやら彼女達、いや、彼女はネギに用があるらしい。
ネギ「あ、どうも」
のどか「ど、どうもー」
ネギ「何ですか?のどかさん」
のどか「あの‥その‥えと‥あう‥」
何かを言おうと躊躇する彼女の顔は湯気が出んばかりの勢いで真っ赤に染まり‥‥
のどか「とっと、と、図書館探険部で探険大会があるのでぜひ来てくださいーーっ!!」
‥言った。言ったのだが、それはやはり本題ではないらしい。
彼女がチケットを渡した後に後ろの二人もそれぞれが掛け持つ部の宣伝をした後、彼女を小突くのがその証拠だろう。
のどか「あの、その‥その、あの‥
が‥学園祭‥一緒に回りませんか‥?」
今度こそ自身の想い人にその旨を伝え、微笑む彼女の顔はまだ赤い。
のどか「キャーーー、すいませーん!!」
しかし、せっかくその勇気を振り絞って口に出した言葉も元の性格には敵わず、ネギの答えを待たずに走り出すのどかだった。
最初のコメントを投稿しよう!