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小太郎「なんでやねんっ!せっかく勝負できるチャンスやないか」
ネギ「でも、勝負って体術だけだと僕に勝ち目ないってば」
カモ「オホッ!?賞金10万かよ」
先程からこのやり取りが無限ループになりつつある。
(一匹は邪まな‥‥)
要「‥出てみればいいんじゃないか?」
先程まで静観、もとい、チケットやパンフレットの山とにらめっこをしていた要が不意に話に割り込んだ。
ネギ「要さんまで、そんな‥」
要「何、先生も最近の手合わせでだいぶ上達してきたからな。腕試し感覚でやってみればいいじゃないか?」
小太郎「おっ、要兄ちゃんえぇこと言うやないか‥‥でもな、実は問題があってな」
ネギ「問題?」
小太郎「せや、実はな12歳以下は『子供の部』になってまうんや。俺ら子供相手にしたら弱い者イジメやろ?」
実際、小太郎の言う通りなのだが自分達の身なりを考えるとかなりシュールな発言にも聞こえる。
ただ、その言葉に目を妖しく煌めかせる小動物が一匹。
カモ「ふふん、それなら丁度いい手があるぜ」
‥‥もちろん、例外なくカモミールである。
彼の目的はその目を一目瞭然。
‥‥‥金だ。
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