あ~ゆ~れでぃ?

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要がネギ達の後を追うと受付から少し離れた物陰にいる二人を見つけた。 小太郎「で、これがさっきゆうてたヤツか?」 こそこそと話す小太郎の手には赤い飴玉の様な物を持っている。 カモ「おうよ!『年齢詐称薬』ってんだ。その赤い丸薬を飲めば大人で、こっちの青い丸薬だと子供になるってぇ代物だ」 ネギ「やっぱり‥」 胸をドンッと叩きながら話すカモミールと予想していたのか頭を押さえるネギ。 要「なかなか珍しい物を持っているな。カモミール」 カモ「だ、旦那っ!?」 ネギ「要さん!?」 小太郎「何や、要兄ちゃんも来たんかいな?」 カモミールとネギは不意に話し掛けられたせいか若干肩を震わせるが、二人?とは逆、つまり要の来ていた方向を向いていた小太郎は別段驚く事もなく要に聞き返す。 要「あぁ、見ているだけではつまらんしな‥」 小太郎「おぉ!やっぱ、そうこな!俄然燃えてきたでぇ!!」 ネギ「要さんまで‥」 要の言葉に真逆の反応を見せる二人だが、小太郎は喜々として、ネギは渋りながらも赤い丸薬を口に入れた。
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