あ~ゆ~れでぃ?

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  ボンッと小さな爆発音と共に煙りの中に消えた二人だが、その煙りもすぐに晴れ、そこには齢15・6程度の二人の少年の姿があった。 一人は長く黒い襟足を首後ろで纏めた学ラン姿。 もう一人は赤髪にスーツを来た少年。 まぁ、この二人が小太郎とネギなのは想像がつくであろう。 小太郎「お?おぉ!!スゴイやんけ、コレッ!?」 突然の出来事に今まで目を閉じていた小太郎だが、目を開くや否や自分やネギの姿を見てはしゃぎまくる。 ネギ「はい、これコタロー君の」 そんな小太郎にネギは大きめの学ランを渡す。 その手と逆の手には自分が着るであろう赤いTシャツとジャケットタイプの服を持っている。 薬で体は大きくなったのだが、服も一緒に大きくなるはずもなく、今の二人は子供用の服に無理矢理体を捩り込んだ様にも見える格好なのだ。 ネギ「あ、あの~、どうかしましたか、要さん?」 先程から全く喋らず、ジッと自分を見つめられる視線に耐え切れずネギが切り出した。 要「ん?あぁ、すまん。先生がナギさんに瓜二つだったんでな。つい、呆けてしまった」 要の言う通り今のネギは彼の父であるナギ・スプリングフィールドと全くと言っても過言でもないほど似通っているのだ。 そう、彼を知っている人なら間違ってしまう程に。
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