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要はいきなり角から飛び出して来た少女をしっかりと立たせながら、その後を追ってくるもう一人の少女が来るのを待つ。
要にぶつかった少女は女子校等部の制服を身に纏った長いブロンドの髪が印象的で、顔立ちやその髪色から察するに純血の東洋人ではない。
そして、もう一人。あとを追って来た少女は明日菜らと同じ女子中等部の制服を着ており、亜麻色の髪を小さなツインテールにした、少し大人しそうな少女であった。
メイ「だから言ったじゃないですか、そんなに急いだらぶつかりますって‥」
ツインテールの少女は二人に近寄りながら要にぶつかった金髪の少女に話す。
メイ「えっと、すみませんでした‥‥って、要先輩っ!!?」
そこでやっと気付いたのか少女は要に対して驚愕の声を上げる。
要「要は確かに俺の名だが、アンタは?」
???「メイ、知り合い?」
しかし、要の脳内では初対面だとすでに答えを導き出し、もう一人の少女も状況が飲み込めなく、双方とも頭上に疑問符を浮かべるのだった。
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