293人が本棚に入れています
本棚に追加
/128ページ
「未羽チャン!危ないよ。」
「平気だって!」
木に登る未羽を修大は必死に止めていた。
「もう少し。」
未羽は、木に登って降りられなくなった猫を助けようとしていた。
「未羽チャン!大人の人をよぼうよ!」
「いい!もう少しで…。」
猫まであと2メートル。
「もうすぐ助かるよ。」
ゆっくりと猫に手をのばした。
「ニャアー」
「よし、いい子。」
ゆっくりと猫は未羽に近づいた。
そして...
「やっ…やったー!」
猫を抱きしめながら木から手を離した。
「未羽チャン!危な…」
修大が叫んだ瞬間。
木から未羽が落ちた。
ドシッ。
鈍い音がした。
「あっ…、未羽チャン!」
慌てて未羽に駆け寄る修大。
「イ…イタイ。」
意識はあった。
修大が大人に助けを求めて未羽は救急車で運ばれた。
最初のコメントを投稿しよう!