10年前

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「未羽チャン!危ないよ。」 「平気だって!」 木に登る未羽を修大は必死に止めていた。 「もう少し。」 未羽は、木に登って降りられなくなった猫を助けようとしていた。 「未羽チャン!大人の人をよぼうよ!」 「いい!もう少しで…。」 猫まであと2メートル。 「もうすぐ助かるよ。」 ゆっくりと猫に手をのばした。 「ニャアー」 「よし、いい子。」 ゆっくりと猫は未羽に近づいた。 そして... 「やっ…やったー!」 猫を抱きしめながら木から手を離した。 「未羽チャン!危な…」 修大が叫んだ瞬間。 木から未羽が落ちた。 ドシッ。 鈍い音がした。 「あっ…、未羽チャン!」 慌てて未羽に駆け寄る修大。 「イ…イタイ。」 意識はあった。 修大が大人に助けを求めて未羽は救急車で運ばれた。
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