10年前

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未羽は、2ヶ月後に病気を退院した。 記憶は、少しずつ思い出していた。 「未羽ー!ここがあなたのお家よ。」 飛鳥は、張り切っていた、未羽が退院出来たからだ。 「すごい~!!大きなお家!」 「今日から家族でゆっくりと記憶を戻そうね。」 「うん!」 未羽の家は、シングルマザーで父親がいない。 「パパは、いないの?」 「えっ…。」 「修大にはいたよ!未羽にはいないの?」 「ごめんね。パパはいないのよ。」 「そうなの?でも、未羽にはママがいるからへーきだもん。」 「未羽…。」 飛鳥は黙って未羽を抱きしめた。 ピンポーン 「未羽チャン!」 「あっ!修大だぁ!」 「未羽、遊びに行ってきたら?」 「いいの?」 「いいわよ。でも、五時までよ。」 「はーい!」 それから未羽と修大は毎日遊んだ。
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