奇妙な同居!?

11/17
前へ
/724ページ
次へ
「うん、やっぱり―――司王はいい魔具師になれるよ。」 「そこの過保護な死神にも言ったが、褒めても何もでないぞ。」 そんな司王の言葉を否定しながらも、鷹夜はさらに言葉を続けた。 「何も根拠なく言っているわけじゃないよ。 司王の手というか、魔力の質が魔具師の特徴と同じような感じだもん。」 そう言ってかわいらしい笑みを見せる。 そんな鷹夜の顔を見て、司王は眉間にしわをよせながら自分の手を見た。 「魔具師の手……?」 「司王の魔力は優しくて、包み込むような大きい魔力。 こんな魔力の持ち主は、優秀な魔具師の中にとても多いんだ。」 「知ったような口だな……」 鷹夜の言葉に司王はしかめっ面で囁き、また自分の手を見た。 魔具を作り始めてはや6年。 本来魔具師という資格は、魔術学園の高等部を卒業して尚且つギルドランクSが必要となる。 司王はそのどちらも有していない。 よって司王は魔具師とは名乗れず、ただの鍛治職人なのだ。 .
/724ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9488人が本棚に入れています
本棚に追加