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「ちょっと、人様の家を何だと……」
「大丈夫、大丈夫。
僕も魔具師の資格を持っていないけど、ちゃんと作れるからさ。」
そう言って無邪気に同意を求めてくる鷹夜に、カルマも当然だと頷く。
「そんなことを言っているんじゃない!
なんで急に魔具を作るとかいう話になるんだっ!」
話の通じない相手に憤慨しながら叫ぶ司王に、鷹夜はさも不思議そうに首を傾げた。
「ここに置いてもらうんだから、それなりのお礼をしなきゃ。」
満面の笑みで紡がれた言葉。
それに司王は一瞬阿呆っぽい表情を見せるが、直ぐさま慌てて否定した。
「待て待て待てっ!
誰がいつ、ここに置くって言った?!」
「今僕が決めたことだもん。」
しれっとした顔で言い切る鷹夜に、司王は本気で頭を抱えてしまった。
「大丈夫ってさっきから言ってるでしょう。
ちゃんといいもの作るからさ。」
「そんな問題じゃねぇ……」
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