贈り物

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「まさかその年で、治癒系の技を身につけているとは思わなかった。」 「年はあまり関係ないじゃん……」 その言葉に鷹夜は訝しげに返すと、司王は驚いたような表情を見せた。 「関係あるだろ。 治癒師・解毒師も魔具師のようにまず学園高等部を卒業して、尚且つギルドランクSが必要なんだぞ?」 「別に学園にすら行ったことはないけど、特に問題なく使えるよ。 というよりも、ギルドランクって何?」 ため息をつきながら紡いだ鷹夜の言葉に、司王は真顔で固まる。 そしてそのままたっぷり5秒ほど固まっていると、いきなり怪訝な表情をした。 「ギルドランクを知らないのか……?」 「興味ないことは、あまり気にしないタイプなんだ。」 司王の確認に素直に頷くと、鷹夜は先を促すように視線を向けた。 「世界は広いな……じゃあギルドは?」 「それはわかる。 簡単に言えばなんでも屋―――今は腐っているっていうイメージしかないけど。」 .
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