贈り物

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「強さの指標だ。 Dで始まりC~A、S、Xと順に上がっていく。」 「ふぅん……結構ランクの数は少ないんだね。」 指折り数える鷹夜が言うと、司王は再び頷いた。 「少ないが、その分同じランクであっても実力にかなり差があるってわけだ。」 再び鷹夜はふぅんとだけ頷き、気がついたように司王を見た。 「そういえば、司王のランクは何なの?」 「俺はギルドに登録していない。」 その質問に司王は顔をしかめながら答え、小さくため息をついた。 「なんで登録しないの?」 当然の疑問を鷹夜は聞いてくる。 それもそうだろう。 魔具師になるための条件の一つにギルドランクSが必要なのだから、登録しなければ話にならない。 「今のギルドに登録したいとはあまり思わないが、登録するにはコネがいるんだよ。」 「コネ……?」 その言葉に鷹夜が首を傾げると、司王は皮肉な笑みを浮かべた。 .
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