贈り物

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狼狽している司王に意味がわからないという視線を向け、鷹夜はかわいらしく首を傾げる。 「贈り物にしては、値が張りすぎだ……」 そんな鷹夜の様子に、司王はがっくりとうなだれる。 誰か教えてくれ、この少年の金銭感覚を――― 「そんなに高価な物なんだ。 いつもトモダチが持ってきてくれる宝石の中にあるから、あんまりわからないんだよね。」 笑いながら言えば、カルマもゆっくりと頷いた。 『まだ余分にある……追加するか?』 確認するように言うカルマに、司王は物凄いスピードで首を横に振る。 これ以上は精神の毒―――無意識にそう思ってしまう辺り、やはり貧乏人だと再確認してしまう司王であった。 「とりあえず百歩譲って炎耀石はいいとして―――何なんだよ、この馬鹿みたいに強い魔具は……」 見た目にはただの豪華な腕輪だが、魔術を扱う人間が手にすればすぐにわかる。 この魔具からは、とてつもなく強力な魔力を感じるのだ。 .
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