復讐の果て

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†††††††††††† 「メロディ、見てごらん。 大きな花火が上がっているよ。」 「…………」 喧騒から少し離れた丘の上で、鷹夜は隣のメロディに話しかける。 視線の先には、真っ赤に燃える空と崩れていくギルドがあった。 「メロディ―――どうやら、終わったみたいだよ。」 「…………」 空から視線を外し、鷹夜はメロディを見つめる。 その顔は炎に照らされ、やけに大人びて見えた。 「終わりは始まりだってよく言うけど―――君はどう思う?」 「終わりは、始まり……」 鷹夜の言葉を小さく復唱し、メロディはおもむろに手を伸ばす。 そしてゆっくりと鷹夜の手を握った。 「メロディ……」 「…………」 僅かに驚きを見せる鷹夜を気にすることなく、メロディは体を擦り寄せる。 そしてそのまま燃え上がる空を見上げていた。 .
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