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そう言って鷹夜が何もない空間に手刀を入れると、そこの部分だけぽっかりと口を開く。
その中に鷹夜が手を入れると、中から少し大きめのアタッシュケースを1つ取り出した。
「確認してください。」
そう言って鷹夜は受付の前でアタッシュケースを開き、中の物を見せる。
司王も興味本位で中身を覗いてみると、そこには大量の札束が敷き詰められていたのだ。
「おいっ、おまっ、これっ……?!」
「確認いたしますので、そちらの箱の中に入れてください。」
あまりの大金に司王が変な言葉を言っているが、それを無視して鷹夜は受付の横にある箱にアタッシュケースを入れた。
「少々お待ちください。」
そう言って流れる、しばしの沈黙。
それを直ぐさま破ったのは、受付だった。
「確かにいただきました。
次に、紹介者ですが……」
「あぁ、それ僕です。」
その言葉に鷹夜が挙手しながら答え、受付に自分の名前を言っている。
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