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「おはよーございまーす」
ガチャリと扉が突然開き埃っぽい部屋に脳天気な声が響く。
「ああ、姫愛か丁度いい。さっそくだが司怒義に付いてってやってくれ」
「何するんですか?」
「現場検証」
ツヌギが簡潔に答える。
ツヌギとヒナは幼馴染みである。
とある事件以来幼少の頃からここに来ている。
ちゃんとバイト代も払うし、何より金額がなかなかに魅力的だ。
今のご時世時給二千円はどうやっても見つからないだろう。
「という訳だ。行って来い」
「は~い」
と元気な声が響く。
またガチャリと音を最後に静まり返る室内、クロはまた寝ていた。
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