夢と生、夢と死

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「久々の仕事だね!ていうか私何気に初仕事だよ初仕事!」 なんてはしゃいでいるヒナを横に歩いている。 「クロさんにコーヒー淹れるだけの仕事って仕事じゃない気がするし…それで時給二千円貰ってたらヒモだよヒモ!私ヒモなんてやだよ!」 そんなことを俺に話し掛けてくるヒナ。俺はヒモでもいいからコーヒー淹れるだけで二千円くれる仕事はかなり役得だよなぁ、なんて考えていた。 「取りあえず、葛城ちゃんに会うか」 「だれー?その人」 「S県県警警部補、今は空空市警察署警部補…なのかな?」 葛城黒羽〈カツラギ クロハ〉警部補。 まだ20代という若さで警部補なんだから相当のキャリア組なんだろう。 空空市警察署署長は葛城警部補のやることは全て不問にしている。 クロとも面識があり、クロが首を突っ込む事件は大抵この人が担当していたりする。
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