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「じゃあ空空市警察署に行くの?」
「ああ、そうだな」
「じゃあ早く行こうよ!」
と手を引かれる。
「ん、あ、あぁ。ていうかヒナ。お前これから殺人事件に首突っ込むってのになんでそんなに積極的なんだ?」
「んー?私がオカルトとかミステリー好きなのはツヌギも知ってるでしょ?」
そうなのだ。ヒナは昔からオカルトやミステリーが大好きな子だった………だったのだが。
「まぁな、でも普通実際に行けって命令されただけで行くか?」
正直、ここまで好きだったとは知らなかった。
「ふっふっふ。私を甘く見ちゃいけないよ?」
なんて含み笑いしながら言うヒナを見ると、もう追求する気も失せてくる。
「取りあえず、空空市警察署に行くぞ」
はーい、と返事が返ってきたのを確認してから、歩をバス停に向ける。
クロの事務所兼居住地の廃ビル寸前のビルはもう見えなくなっていた。
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