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中は仄暗くて少し不気味だった。
少し頭痛と目眩がした。
「痛…っ」
「綺羅季!どうした?」
「少し頭が痛くて、くらくらする…きっとこの先に霊がいるんじゃないの?」
「分かった霊媒の準備はしとく。」
「それより進みましょう…?」
「あぁ」
しばらく歩むと声がした
『ごきげんよう…。私はこの宮殿の女王。リーズ=レイト。霊闘を交えない限りこの宮殿からは出られないわよ…?この宮殿には屍が沢山居るの…。だから人々はこの宮殿を《死螺旋迷宮》と呼ぶの…。知らずに入るなんて馬鹿ね!生きて帰った人はいないわ…。此処で息絶えた人々は私の御馳走なの…。肉をそいで臓器を取り出して細かく刻んで喰らう…!それが私の楽しみ…♪残骸は骨だけ…。あちこちに血に染まった骨が転がっていて血生臭いのよ…?貴方達は堪えられるかしら…?アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!』
「なんとしても此処から脱出しなければいけないわね…」
「だな…。」
「ごめんな。俺のせいで綺羅季まで巻き込んで」
「緋月…。気にして無いわ…。」
「ありがとう」
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