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私が高校2年の春…。
その頃…
親が離婚しそうだった為
家庭は、崩壊していた…。
他に女を作って
中々帰らない父親。
毎晩飲み歩き
中々帰らない母親。
貴方たちは、
何故、私を作ったの?
こんな思いさせる為?
あの頃の私は
誰もいない部屋に帰るのが嫌で…
いつも似たような環境の
明日香と夜が明けるまで遊んでいた。
そんなある日のこと。
その日は明日香が捕まらず
繁華街に出てきて見たものの、つまんなくて1人家路についていた……。
暗い夜道……。
狼は足音をひそめて
獲物を狙う。
未来(この公園ぬけたほうが早いし…
こっちから帰ろう。)
そんな獲物の軽はずみな行動を狼は笑い襲い掛かる
覆面をした…狼三人……。
狼は、私の服を引き裂くと強い力で押し倒す。
抵抗しようにもオスの力に勝てる訳がなかった…。
だけど…。
そこに彼は…
やってきたんだ。
狼を簡単に追い払うと
彼は着ていたシャツを
私にかけてくれた。
『大丈夫?』
この人は…。
王子様?救世主?
いや、彼こそが…
ヒーローきどりの悪魔だったんだ。
そんなこと
あの頃の私は
まだ、知らない。
家まで送ってくれた彼と
携帯番号を交換し
別れた後も
私は彼のことが頭から
離れなかった。
そう……。
恋をしていたんだ。
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