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目を開けた時、そこはいつもの自分の部屋の中だった。
窓から吹き込む風を受けながら、机の上にうつ伏せになっている内に、それがあんまり気持ち良くて、つい眠ってしまった様だ。
何だかまだ頭がボー…ッとする。
「…変な夢。」
そう言って窓とカーテンを閉めて、時計を見る。
もう5時半頃だ。
学校から帰ってきてすぐ寝てしまったから、2時間位眠っていた事になる。
まだ服も着替えてなかった事に気付くと、思わず笑ってしまった。
夢の中でも制服のままだったのを思い出したからだ。
(あの子…『あさみ』って言ってたっけ…。また会えるかなぁ…。)
夢の中のあの美しい景色を夢から覚めた今も鮮明に思い出す事が出来た。もう一度目を閉じれば、またあの場所へ行ける様な気がした。
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