57人が本棚に入れています
本棚に追加
その日は朝からあまりいい気分ではなかった。
多分これは夢のせいだ。
内容までは覚えてないけど、きっと悪い夢だったのに違いない。
学校に着いてからも、何だか凄く憂鬱で、おまけに少しイライラしていた。
勉強なんてする気になれず、退屈な授業を聞きながらも窓の外をボンヤリ眺めていた。
憂鬱な気分とは裏腹に、外はいい天気だ。
(どうしてこんなに夢の事が気になるんだろう…)
本当はそんな事位解ってる。解ってるけど、考えたくなかった。
考えれば考える程、益々混乱してしまうから。
結局その日は、ずっと憂鬱なままだった。
夢の内容も思い出す事は出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!