第3章

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第3章

僕と香織は良太と別れてから他愛もない会話を交わしながら商店街へとあるきだしてた。 「ねぇ、和君は今日この後どこか寄ってくの?」商店街のアーチをくぐったところで香織が僕の腕に自分の腕を絡ませてくっつきながら話して来た。 「こ、こら、あんまりくっつかないでよ😍…えっと、この後はちょっと本屋に寄りたいんだよね」僕が顔を赤くしながらそういうと香織は僕の事をからかうように「あっ!もしかして照れてるの?和君かわいい♪あ、本屋に行くの?じゃあ帰り道反対だね」といってきた。 「そうだね、じゃあ途中まで一緒に帰ろう?」 僕がそういいながら香織に微笑みかけると香織は俯きながら僕から離れ、一歩前を歩いて、くるんと振り向いて笑顔で頷いた。 しばらく歩くと僕の行きつけの本屋が見えて来た。 「じゃあ、僕は本屋寄って行くね?また明日、大学で会おうね、香織」 僕が本屋の前で立ち止まりながら香織にいった。 「えっ?あ、うん…またね…和君」 香織は少し寂しそうな表情のまま僕にそういって 二人は本屋の前で別れた…。 [第4章に続く]
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