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第4章
「…えっと…どこかなぁ…」
僕はいつも買っている雑誌の最新号を探しながら歩いてると一人の女の子とぶつかってしまった。
「きゃっ…」
女の子は僕のリュックが落ちると同時尻餅をついてしまった。僕は慌てて「ご、ごめん、大丈夫?怪我しなかった?」と声をかけながら手を差し出した。
「い、いえ、大丈夫です💦私こそよそ見しててすみませんでした💦」
女の子は僕の手を握り立ち上がると謝って来た。
「怪我がなくてよかったよ。じゃあ僕はそろそろ行くね?」
「あ、はい、すいませんでした💦」
僕は床に落ちたリュックを背負い直し女の子に優しく微笑みかけると女の子は照れ臭そうに頷いて来た。
僕が振り向き雑誌コーナーに戻ろうとした時、リュックに付けてたキーホルダーの鎖が、鞄を落としたときの衝撃で壊れ床に落ち、女の子がそれを拾い声をかけて来た。
「あの…落としましたよ?キーホルダー……ってあれ?このキーホルダーて……確か…あの時の…」
僕は後ろから呼ばれたことに気付き振り向くと女の子が鞄に付けてたはずのキーホルダーを見つめていた……。
[第5章に続く]
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