冬の奇跡?

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「…それで、うちに来た訳ね」 永遠亭の玄関で彼女を一目見るなり、蓬莱山輝夜はそう呟いた。 「……まぁね」 心底悔しそうに、身体に塗れた雪を払い落としながら、妹紅が答える。 「別に屋根がなくても困らないでしょう? 貴方と私なら」 廊下へと妹紅を促しながら、輝夜がそう言う。 「そう思っていた時期が、私にもあったわよ。でもね、身体が凍ると身動き取れなくなるのよね」 「あはは、それもそうね」 私もそれ経験あるわ。
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