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「夜天・・・君、あ・・・・の、ちょっ・・・・この状況はどういう//;」
夜天の膝の上から退こうにも、腰に片腕を廻され身動きが取れない状態のうさぎ。
真っ直ぐにうさぎを見つめるエメラルド色の瞳。吸い込まれそうな清んだ夜天の瞳に、捕らえられ、うさぎはその瞳から目が離せなかった。
空いているもう片方の手が、うさぎの頬へと伸び、うさぎの体が小さくビクッと震える。
「ッ///」
「・・・・ふ~ん」
妖しい笑みを漏らし、うさぎの頬を撫でる。ゆっくりとうさぎの輪郭をなぞり顎を捕らえる。そして、夜天の顔が、だんだんとうさぎに近づく。
後5cm
後4cm
後3cm
後2cm
後1cm
――ッ///!?
うさぎは言葉に出来ずただ、ギュッと強く目を閉じる。
「クスッ・・・・・・何で避けないんだよ?このままだとくっつくよ」
夜天の吐息が掛かる距離に、うさぎの心臓が早鐘のように鳴る。
うさぎは瞳を開け、夜天の綺麗で整った顔、逃れられない夜天の瞳を見ながらうさぎは狼狽える。
「それ・・・は・・・・あぅ・・・えっと・・・・何・・・・でそんな事・・・・・・を聞くの?///」
「別に、何で避けないのか気になっただけ」
唯でさえ、この状況のお陰で赤面をしているというのに、うさぎの顔が更に赤くなる。
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